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2013/04/22 (Mon) 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年(村上春樹)

他の作品に比べてそれほど長い訳ではないのだが、今までの村上作品のエッセンスがかなり詰まった内容となっている。
独特の比喩にも磨きがかかっていて、昔のようなエキセントリックな比喩ではなく、すっきりと洗練された、それでいて手帳に書き留めておきたくなるような魅力を備えている。
内容にはあえて触れないが、北欧の長くて厳しい冬にも必ず春が訪れる、人生もまた然り、読後にはそんな印象を持った。

本作には「Colorless Tsukuru Tazaki and His Years of Pilgrimage」という英題も最初から付いていた。国際作家の村上春樹らしいね。

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年村上 春樹

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2013/03/07 (Thu) ぼくは覚えている(ジョー・ブレイナード)

「ぼくは覚えている」というフレーズで始まる短い回想、1950年代アメリカ大衆文化の記憶、詩的で鮮烈なイメージが横溢する。美術家としても名高い異才の傑作メモワール。


恵文社一乗寺店・店長のブログで知った本。「私がこれまでに読んだすべての作品のなかでも、滅多にお目にかかることのない〈完全にオリジナルと呼べる作品〉の一つである。」とポール・オースターが絶賛し、復刻版が発行されることになったらしい。
ほぼ全てが「ぼくは覚えている(I remember)」というフレーズで始まる文章でできている。

ぼくは覚えている。「ありがとう」と言われて「ありがとう」と返したら、相手が言葉に詰まったことを。
ぼくは覚えている。ぎゅっと目をつぶると、いろんな色や模様が見えたことを。
ぼくは覚えている。学校の机に彫られた落書きと、それをボールペンでぐりぐりとなぞったことを。


著者はゲイだったらしく、その手の話も結構出てくる。アメリカの1950年代の固有名詞もかなり出てくるのだが、巻末に注も付いているので参考になる。
「ぼくは覚えている」というフレーズはなんか癖になるね。自分でもやりたくなるんだよな。まあ、やめておくけど。
最初だから当然頭から読んでいったけど、あとがきにもあるように「通勤通学の合間や「トイレのおとも」として、適当にぱっと開いたページに目を通して、何かしら共感したり、笑ったり、はっと胸を突かれたり、といった気ままな味わい方をするのもいいかもしれない」。図書館で借りた本なので、返却期限までしかその楽しみはないけれど。

ぼくは覚えている (エクス・リブリス)
ぼくは覚えている (エクス・リブリス)ジョー ブレイナード 小林 久美子

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2013/02/27 (Wed) 岡田利規 × Pig Iron Theatre Company 『ZERO COST HOUSE』

岡田利規の「自伝」が演劇に!?
初の海外カンパニーとのコラボレーション作品がTPAMディレクションPlus参加作品として、日本初上陸します。
2010年3月、岡田利規の作品「エンジョイ」を、革新的な舞台作品で高い評価を得るアメリカのパフォーマンス集団・Pig Iron Theatre Companyの演出家、ダン・ローセンバーグが演出し、現地で高い評価を得ました。これをきっかけに、今回の国際共同製作の実現にいたりました。
森での暮らしや自然の素晴らしさを新鮮な感覚で綴った19世紀アメリカの作家ヘンリー・デイビッド・ソローと、「建てない建築家」として現在注目を集める坂口恭平氏の思想をモチーフに、震災を経て変化した岡田自身の視線を通して「生活のあり方」を自伝仕立てで問いかける意欲作です。岡田利規の新たな挑戦にご期待ください。
*本作品の日本語版テキストが、「群像」2013年2月号(1月7日発売)にて全文掲載されております!観劇前に、観劇後に、是非ご一読ください。

演出:ダン・ローセンバーグ
脚本:岡田利規
翻訳:アヤ・オガワ
出演:メアリー・マックール、アイーシャ・ヌガウジャ、ジェイムズ・サッグ、アレックス・トーラ、ディト・ヴァン・ライガーズバーグ  

会場:KAAT神奈川芸術劇場 〈大スタジオ〉


少し前の話になるが、こんな芝居を観に行った。
まず、「Pig Iron Theatre Company」の俳優たちの演技が上手いことに驚いた。驚いたなんて言ったら失礼なんだろうけど、でもやっぱり驚いた。自然で、かつ、ちょっと「チェルフィッチュ」っぽくもあった。
日本語で書いた脚本を英訳して、外国人が演じるという捻った構造になっている。どうみても外国人の俳優が「I'm Toshiki Okada.」と自己紹介するのは、それだけで笑える。
自伝ということもあり、震災後の自分の考え方という点でも、日本語でストレートに表現しにくいので英訳して外国の俳優たちが演じるという形態を取ったのだろう。その捻り構造がこの芝居に新たな魅力を付け加えていたのだと思う。示唆に富んだ実に興味深い芝居だった。普通のチェルフィッチュの芝居よりも面白かったな。
英語での上演ということで、両サイドに日本語字幕が出る。最初は字幕見ないで観てやろうかと思ったのだが、さすがに無理だったので、途中から素直に字幕を見た。ただ、字幕だと俳優がセリフを言う前にこれから言うことが出ちゃうので、面白いセリフだと先に笑っちゃう人がいるんだよな。仕方がないんだけど、これにはやはり違和感がある。

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2013/01/15 (Tue) JATセミナー:グローバル化からグローカル化へ~多言語翻訳の現状と今後の動向

2013年最初のTAC月例セミナーでは、日本語、英語、そしてさらにもう1つの言語(スペイン語、ドイツ語、中国語)の間での翻訳を行なっている3人の翻訳者をパネリストとして迎え、英語以外の言語の翻訳がおかれている現状について意見を交換し、さらには今後の活路について議論していきます。

パネリスト:
 姫野幸司(日・英・西)
 楠カトリン(独・日・英)
 孫璐(中・日・英)
司会進行:
 丸岡英明(日・中・英)



今まで、JTFのセミナーは何度か出たことがあるが、JATのセミナーに参加するのは初めて。パネリストの一人がお付き合いのある方だったので、土曜日に渋谷まで出掛けてきた。
前半は、司会の方からの3人の紹介と、3人それぞれPowerPointを使用しての簡単なプレゼンテーション。日本語、英語の他にもう1つの言語もやっているとリスクヘッジになるという話があったり、他言語の翻訳をする際には、やはり英語もできた方が資料を調べたりするのに便利であるというような話があった。
休憩を挟んでの後半は質疑応答。ただ、質疑応答と言っても、発言者が質問ではなくて、自説を滔々と述べてしまうことが多く、質疑応答の場ではなく、参加者の自説開陳の場になってしまった。まあ、それでもいいのかもしれないが。
孫さんや楠さんは翻訳だけではなく通訳の仕事もしており、どちらか一方だけよりも両方やったほうがお互いを補完できてメリットが大きいと話していた。
なかなかアットホームなセミナーだったので、今後も機会があれば参加してみたい。

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