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小さな小さな“内ホーナー国”とそれを取り囲む“外ホーナー国”。国境を巡り次第にエスカレートする迫害がいつしか国家の転覆につながって…?!「天才賞」として名高いマッカーサー賞受賞の鬼才ソーンダーズが放つ、前代未聞の“ジェノサイドにまつわるおとぎ話”。
まあ、風刺小説なんだけど、設定とか人物(?)造形が面白い。最初は、これ舞台にしたら面白そうだなと思ったのだが、読み進めるうちにちょっと無理っぽくなってきた(頑張ればできないことないかもしれないけど)。
「この奇妙な物語世界が、読んだ人の胸の内でいっとき赤く燃えあがり、その後も折りにふれて、昔見た鮮やかな夢のようにひょっこりよみがえってくる、そんなものになることを願っています ― あるいは、そう、怖いのだけれど不思議と面白い、悪い夢のように」
これはあとがきにあった著者の言葉だが、確かにインパクトは結構強いので、のちのちまで記憶の片隅に残るような気がするな。
短いので、機会があれば原文でも読んでみたい。
| 短くて恐ろしいフィルの時代 | |
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| The Brief and Frightening Reign of Phil | |
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【アメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)最優秀長篇賞/英国推理作家協会賞スティール・ダガー賞/バリー賞最優秀長篇賞/全米図書館協会アレックス賞】 けっして動かないよう考え抜かれた金属の部品の数々。でも、力加減さえ間違えなければ、すべてが正しい位置に並んだ瞬間に、ドアは開く。そのとき、ついにその錠が開いたとき、どんな気分か想像できるかい? 八歳の時に言葉を失ったマイク。だが彼には才能があった。絵を描くことと、どんな錠も開くことが出来る才能だ。やがて高校生となったマイクは、ひょんなことからプロの金庫破りの弟子となり芸術的な腕前を持つ解錠師になる……プロ犯罪者として非情な世界を生きる少年の光と影を描き、世界を感動させた傑作!
久し振りに来ましたよ、当たり本が。今年のベスト10入りは間違いないな。ベスト5と言ってもいいかもしれない。
見かけはミステリーだが、実際には少年の成長物語であり、恋愛物語でもある。
現在刑務所にいる主人公が過去を振り返る体裁を取っている。それ自体はありふれているが、2つの地点から過去を振り返っているのが珍しい。まずはAという近い過去の話から始めて、次にBというAから更に10年くらい前の過去の話がそれに続き、AとBが交互に語られ、段々お互いが近接してくるにしたがって話が盛り上がってくる。なかなか凝った構成だ。
主人公のマイクは8歳の時のある事件をきっかけに言葉を失った。その事件が何だったのかはなかなか明らかにされない。途中で薄々は分かってくるのだが、そのことが物語を牽引する1つの力になっている。そして、金庫破りのサスペンスと恋人アメリアとのやりとりが実に読ませる。絵を介してアメリアと心を通わせるところは詩的ですらある。ラストも素晴らしかったな。
同じポケミスの『二流小説家』が「このミス」で1位になったりして話題になったが、個人的には『解錠師』の方が断然面白いね。これは超オススメですよ。
| 解錠師〔ハヤカワ・ミステリ1854〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ) | |
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取材嫌いで有名なスティーブ・ジョブズが唯一全面協力した、本人公認の決定版評伝。全世界同時発売!
未来を創った、今世紀を代表する経営者スティーブ・ジョブズのすべてを描き切った文字どおり、最初で最後の一冊!!
本書を読まずして、アップルもITも経営も、そして、未来も語ることはできない。
アップル創設の経緯から、iPhone iPadの誕生秘話、そして引退まで、スティーブ・ジョブズ自身がすべてを明らかに。本人が取材に全面協力したからこそ書けた、唯一無二の記録。
伝説のプレゼンテーションから、経営の極意まで、ジョブズの思考がたっぷり詰まった内容。ビジネス書、経営書としても他の類書を圧倒する内容。
約3年にわたり、のべ数十時間にもおよぶ徹底した本人や家族へのインタビュー。未公開の家族写真なども世界初公開。
ライバルだったビル・ゲイツをはじめ、アル・ゴア、ルパート・マードック、スティーブ・ウォズニアック、そして後継者のティム・クック…世界的に著名なジョブズの関係者百数十名へのインタビュー、コメントも豊富に。まさに超豪華な評伝。
そもそもジョブズが養子だったことを知らなかったし、ここまで波瀾万丈の人生だとは思わなかった。
それにしてもジョブズは変人だよな。ただ、ここまで変人じゃないと世界は変えられないのかなとも思う。
Appleの歩みを再確認できたのも興味深かった。BeOSとかジャン・ルイ・ガセーとか、なんか懐かしかったな。
翻訳は短い期間でベストを尽くしたのだと思うが、やはりちょっと推敲が足りない感じだった。気になった箇所を1つだけ挙げる。
IのP.109
「あの夜は、ぼくの人生でも有数の大事な夜になったよ」とウォズは言う。
原文を見ていないのだが、「有数の」は個人的にはちょっと引っかかった。「指折りの」とか「何本かの指に入る」とかではどうだろうか。
まあでもそんなことは些末なことで、全体的に見れば読みにくいというほどではなかった。
ただ、原著の方が写真とかその他の情報も多いようなので、本当は原著も購入するといいんだろうな。
| スティーブ・ジョブズ I | |
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| スティーブ・ジョブズ II | |
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参加したセッションは下記の4つ。
セッション1 9:30〜11:00(90分)
「プロフェッショナルとしてのプロジェクトマネージャ思考法」
平野 幸治(ひらの・こうじ)氏
株式会社メディア総合研究所 ローカライゼーショングループ シニアプロジェクトマネージャ
セッション2 11:30〜13:00(90分)
「効率的な翻訳発注は幻想なのか 〜失敗から学ぶ翻訳発注業務〜」
牧野 一成(まきの・かずなり)氏
ヤンマーテクニカルサービス株式会社 技術情報部 社内翻訳者
セッション3 パネルディスカッションE 14:30〜16:00(90分)
「コーディネーターの本音トーク 〜翻訳現場の最前線から伝える経験とノウハウ〜」
<パネリスト>
細江 和夫(ほそえ・かずお)氏
株式会社アークコミュニケーションズ プロジェクトマネージャー
本田 朝子(ほんだ・ともこ)氏
株式会社ホンヤク社 カスタマーサービス3部
翻訳コーディネーター 主任
<モデレーター>
浜田 菜子(はまだ・さいこ)氏
株式会社インターナショナル・インターフェイス マネージャー
セッション4 16:30〜18:00(90分)
「特許翻訳者は本当に生き残れるのか? 〜収縮する業界にどのように対応し、受注量を確保し、単価を維持するか〜」
高橋 さきの(たかはし・さきの)氏 特許翻訳者
時國 滋夫(ときくに・しげお)氏 特許翻訳者
まず「セッション1」では、PMとは「孤独との戦い」であるというのが共感できた。その他、概ね考えていることは同じだなと感じたが、「ゴール指向型発想法」という手法はちょっと参考になった。
「セッション2」では、もう少し発注側としての意見を聞きたかったのだが、あまり参考になることは聞けなかった。
「セッション3」は、いわゆる「あるあるネタ」のトークだったが、ではそこからどうするのかの展開があまりなく、やや新味に欠ける内容だった。まあ、私自身が駆け出しのコーディネーターというわけではないというのもあるとは思うが。
「セッション4」は、私が参加した中では一番人が入っていたと思う。テンションの高い高橋さんとクールな感じの時國さんの対比がなかなか面白かった。
「明細書を最初に通読して、発明のポイントなど、それについて5分くらい話せるようになってから翻訳すべし」という高橋さんの話と、「各翻訳会社には5年に1人でいいから、社内で翻訳者を育成してほしい」という時國さんの話が印象的だった。
交流パーティーには初めて参加したが、なかなか盛大なものだった。時の人である、井口さんはやはり大人気のようだったね。
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